エイリアンVSプレデター、ではない、ライブドアVSフジテレビ、のニュースが、最近のテレビを席巻している。
(笑ったのは、東大タレントの元祖 高田万由子さんが、「堀江さんは東大タレントのニュータイプ」と評したこと。当たってるなあ)
今まで避けてきた話題なんだけれども、やはりここで書き記しておきたい。
堀江さんが現在批判されている背景をまとめると、
- 彼の服装や言動に節度が無く、”大人”の気分を逆撫ですること。
- ライブドアそのものの収益構造が不透明で、事業が怪しげ?なこと。
- 時間外取引による大量株買い付けはトリッキーと感じられること。
の3つに尽きる。つまり、彼は何となく胡散臭く、賢いが狡い、と
見られているわけだ。
ニッポン放送、もしくはフジテレビを買ってどうするの?とか、
実は単に転売して金儲けしたいだけじゃない?と勘ぐられてしまう
ということだろう。まあ、事業なんだから、金儲けしたいだけで
何が悪いの?と思うのだけれど。
ただ、モラルが欠けているように見られることは、宜しくないね。本人に
モラルが無くてもいいが、結果として人の役に立っていれば救われるのだが。
ビル・ゲイツのビジネスのやり方には”モラルがない”とよく言われて、
彼には非常に敵が多いわけだが、彼が世界のIT普及を大きく進めたのは
疑いようのない事実である。(Macユーザーの僕だが、認めるべき
ものは認めないと・・)
正直なところ、堀江さんの言動は僕も好きでない。ソフトバンクの孫さんと
革命児然としているところは同じように見えるが、孫さんはマスコミの前では
非常に謙虚だし、少なくとも日本のブロードバンド普及を10年早めた功績は、
国民栄誉賞モノだ。ところが堀江さんの事業には、これまでのところ、見るべき
ものがあるかは疑問だ。だから今の時点で孫さんと比較するのは、好き嫌いは
別としても孫さんに失礼と思う。
(もちろん堀江さんの起業家としての手腕は、有限会社から初めてアレだけの
規模の企業に押し上げたのだから、素晴らしいの一言に尽きる)
とはいえ、今日時点での論争の的になっている、フジテレビ側が仕掛けた
ニッポン放送の新株発行は、あまりにもトリッキーで、不快だ。新株発行は
いいとしても、それは現経営陣の保身的行動であると考えられても仕方ない
気がする。
冒頭で書いたように、ここまでくると、モンスター同士の闘いに巻き込まれた
人類(ニッポン放送の株主)には、どちらが勝っても、いいことがない、
と思う。
最近のコメント